約 1,636,256 件
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/7090.html
今日 - 合計 - 熱闘餓狼伝説2 -あらたなるたたかい-の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時28分55秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/masha-masha/pages/343.html
メニュー 箱最多地図 ※G14▼ 怒れる夢の地図Lv59(通称:Gガールズ14・ましゃG14) 火山15F G14 ※H13▼ ゆらめく闇の地図Lv54(通称:お茶漬けH13) 遺跡13F H13 ゆらめく闇の地図Lv66(通称:誰得地図・ましゃH13) 遺跡15F H13 ※I10▼ 怒れる風の地図Lv34(通称:パンダ) 遺跡11F I10 怒れる運命の地図Lv49(通称:太田I10/ゆきむらI10) 遺跡11F I10 怒れる夢の地図Lv59(通称:Gガールズ14・ましゃG14) 【RANK SEED】79 5997【地図名】怒れる夢のじごく Lv59【発見者】アリシア・まさひろ【場 所】竜のあぎと地方(7E)【地 形】 火山15F【ボ ス】アトラス【宝 箱】G14【内 容】※G箱が14個の最多地図。【所持】ディフェンサー・伝説の勇者▲ ゆらめく闇の地図Lv54(通称:お茶漬けH13) 【RANK SEED】65 6FB6【地図名】ゆらめく闇の墓場 Lv54【発見者】ちゃづけ【場 所】アイスバリー海岸(92)【地 形】 遺跡13F【ボ ス】アトラス【宝 箱】H13【内 容】※H箱が13個の最多地図。※ていくいっといーじーぶぶ塾長さん【所持】グラビア界の新星▲ ゆらめく闇の地図Lv66(通称:誰得地図・ましゃH13) 【RANK SEED】79 6FB6【地図名】ゆらめく闇の遺跡 Lv66【発見者】ゆめ・まさひろ【場 所】竜のしっぽ地方(7B)【地 形】 遺跡15F【ボ ス】邪眼皇帝アウルート【宝 箱】H13【内 容】※H箱が13個の最多地図。【所持】グラビア界の新星・神話の英雄▲ 怒れる風の地図Lv34(通称 パンダ) 【RANK SEED】4C 2360【地図名】怒れる風の遺跡Lv34【発見者】ミドソ【場 所】ヤハーン湿地(50)【地 形】 遺跡11F【ボ ス】ハヌマーン【宝 箱】I10【内 容】※I箱が10個の最多地図。※A1digger@天龍さん【所持】天下無双▲ 怒れる運命の地図Lv49(通称:太田I10/ゆきむらI10) 【RANK SEED】51 2360【地図名】怒れる運命の遺跡 Lv49【発見者】ナイン/ゆきむら【場 所】サンマロウ地方(2F)/べクセリア地方(18)【地 形】 遺跡11F【ボ ス】アトラス【宝 箱】I10【内 容】※I箱が10個の最多地図。【所持】グラビア界の新星/ザ・スーパースター▲
https://w.atwiki.jp/seiken_binary/pages/64.html
SFC聖剣伝説2 文字コード表(暫定版) デフォルト文字(D)と3種類のシフト文字(S1、S2、S3)を組み合わせます。 例1(デフォルト文字だけを組み合わせる) あいうえお = quot;8A 8B 8C 8D 8E 00 quot; 例2(デフォルト文字とシフト文字を組み合わせる) ドラえもん = quot;61 CF B0 8D AC B6 00 quot; quot;61 quot;は以降2バイト(CFとB0)をシフト文字S1に変換する。 例3(キャラ名の場合) ランディ = quot;60 B0 60 B6 60 CE 60 BD 00 quot; ゲーム開始時につける名前は、60と00~FFの組み合わせ1文字として 2バイト×文字数が並んでいるようです。 (RAMアドレス7ECC00~) 6文字の名前の場合、最後の00は不要。 各シフト文字間でオーバーラップしている部分があります。すなわち同じ文字列を構成するために複数のコードの組み合わせが存在します。(ドラえもん = "64 CF B0 0D 2C 36 00" でも可。) デフォルト文字のひらがなをシフト1に変換するとカタカナになることを覚えておくと便利です。 あいうえお = quot;8A 8B 8C 8D 8E 00 quot; アイウエオ = quot;64 8A 8B 8C 8D 8E 00 quot; D S1 S2 S3 値 00 (文字列の終わり) 01~5F (使用しない?) 60 (以降1バイトをS1) 61 (以降2バイトをS1) 62 (以降3バイトをS1) 63 (以降4バイトをS1) 64 (以降5バイトをS1) 65 (以降6バイトをS1) 66 (以降7バイトをS1) 67 (以降8バイトをS1) 68 (以降1バイトをS2) 69 (以降2バイトをS2) 6A (以降3バイトをS2) 6B (以降4バイトをS2) 6C (以降1バイトをS3) 6D (以降2バイトをS3) 6E (以降3バイトをS3) 6F (以降4バイトをS3) 70~7F (使用しない?) 80 00 、 81 01 。 82 02 ! 83 03 ? 84 04 ー 85 05 ‥ 86 06 「 87 07 」 88 08 『 89 09 』 8A 0A あ 8B 0B い 8C 0C う 8D 0D え 8E 0E お 8F 0F か 90 10 き 91 11 く 92 12 け 93 13 こ 94 14 さ 95 15 し 96 16 す 97 17 せ 98 18 そ 99 19 た 9A 1A ち 9B 1B つ 9C 1C て 9D 1D と 9E 1E な 9F 1F に A0 20 ぬ A1 21 ね A2 22 の A3 23 は A4 24 ひ A5 25 ふ A6 26 へ A7 27 ほ A8 28 ま A9 29 み AA 2A む AB 2B め AC 2C も AD 2D や AE 2E ゆ AF 2F よ B0 30 ら B1 31 り B2 32 る B3 33 れ B4 34 ろ B5 35 わ B6 36 ん B7 37 を B8 38 っ B9 39 ゃ BA 3A ゅ BB 3B ょ BC 3C ぁ BD 3D ぃ BE 3E ぅ BF 3F ぇ C0 40 ぉ C1 41 が C2 42 ぎ C3 43 ぐ C4 44 げ C5 45 ご C6 46 ざ C7 47 じ C8 48 ず C9 49 ぜ CA 4A ぞ CB 4B だ CC 4C ぢ CD 4D づ CE 4E で CF 4F ど D0 50 ば D1 51 び D2 52 ぶ D3 53 べ D4 54 ぼ D5 55 ぱ D6 56 ぴ D7 57 ぷ D8 58 ぺ D9 59 ぽ DA 5A A DB 5B B DC 5C C DD 5D D DE 5E E DF 5F F E0 60 G E1 61 H E2 62 I E3 63 J E4 64 K E5 65 L E6 66 M E7 67 N E8 68 O E9 69 P EA 6A Q EB 6B R EC 6C S ED 6D T EE 6E U EF 6F V F0 70 W F1 71 X F2 72 Y F3 73 Z F4 74 ・ F5 75 : F6 76 ; F7 77 ~ F8 78 / F9 79 ( FA 7A ) FB 7B 聖 FC 7C 剣 FD 7D 伝 FE 7E 説 FF 7F (スペース) 80 00 0 81 01 1 82 02 2 83 03 3 84 04 4 85 05 5 86 06 6 87 07 7 88 08 8 89 09 9 8A 0A ア 8B 0B イ 8C 0C ウ 8D 0D エ 8E 0E オ 8F 0F カ 90 10 キ 91 11 ク 92 12 ケ 93 13 コ 94 14 サ 95 15 シ 96 16 ス 97 17 セ 98 18 ソ 99 19 タ 9A 1A チ 9B 1B ツ 9C 1C テ 9D 1D ト 9E 1E ナ 9F 1F ニ A0 20 ヌ A1 21 ネ A2 22 ノ A3 23 ハ A4 24 ヒ A5 25 フ A6 26 ヘ A7 27 ホ A8 28 マ A9 29 ミ AA 2A ム AB 2B メ AC 2C モ AD 2D ヤ AE 2E ユ AF 2F ヨ B0 30 ラ B1 31 リ B2 32 ル B3 33 レ B4 34 ロ B5 35 ワ B6 36 ン B7 37 ヲ B8 38 ッ B9 39 ャ BA 3A ュ BB 3B ョ BC 3C ァ BD 3D ィ BE 3E ゥ BF 3F ェ C0 40 ォ C1 41 ガ C2 42 ギ C3 43 グ C4 44 ゲ C5 45 ゴ C6 46 ザ C7 47 ジ C8 48 ズ C9 49 ゼ CA 4A ゾ CB 4B ダ CC 4C ヂ CD 4D ヅ CE 4E デ CF 4F ド D0 50 バ D1 51 ビ D2 52 ブ D3 53 ベ D4 54 ボ D5 55 パ D6 56 ピ D7 57 プ D8 58 ペ D9 59 ポ DA 5A a DB 5B b DC 5C c DD 5D d DE 5E e DF 5F f E0 60 g E1 61 h E2 62 i E3 63 j E4 64 k E5 65 l E6 66 m E7 67 n E8 68 o E9 69 p EA 6A q EB 6B r EC 6C s ED 6D t EE 6E u EF 6F v F0 70 w F1 71 x F2 72 y F3 73 z F4 74 ヴ F5 75 々 F6 76 落 F7 77 悪 F8 78 入 F9 79 手 FA 7A 用 FB 7B 先 FC 7C 安 FD 7D 誰 FE 7E 音 FF 7F ▽ 80 00 主 81 01 人 82 02 町 83 03 森 84 04 来 85 05 間 86 06 思 87 07 合 88 08 光 89 09 消 8A 0A 形 8B 0B 回 8C 0C 困 8D 0D 長 8E 0E 老 8F 0F 東 90 10 西 91 11 歴 92 12 史 93 13 会 94 14 関 95 15 係 96 16 真 97 17 北 98 18 南 99 19 大 9A 1A 地 9B 1B 石 9C 1C 目 9D 1D 何 9E 1E 林 9F 1F 通 A0 20 男 A1 21 後 A2 22 店 A3 23 娘 A4 24 女 A5 25 供 A6 26 帝 A7 27 国 A8 28 私 A9 29 客 AA 2A 化 AB 2B 行 AC 2C 方 AD 2D 明 AE 2E 皇 AF 2F 要 B0 30 塞 B1 31 雨 B2 32 木 B3 33 滅 B4 34 君 B5 35 % B6 36 生 B7 37 血 B8 38 佐 B9 39 守 BA 3A 戦 BB 3B 争 BC 3C 騎 BD 3D 士 BE 3E 敵 BF 3F 穴 C0 40 向 C1 41 引 C2 42 邪 C3 43 動 C4 44 成 C5 45 功 C6 46 夫 C7 47 文 C8 48 若 C9 49 流 CA 4A 失 CB 4B 水 CC 4C 外 CD 4D 自 CE 4E 分 CF 4F 身 D0 50 本 D1 51 弱 D2 52 失 D3 53 械 D4 54 賢 D5 55 者 D6 56 海 D7 57 島 D8 58 話 D9 59 界 DA 5A 全 DB 5B 死 DC 5C 好 DD 5D 災 DE 5E 古 DF 5F 代 E0 60 岩 E1 61 宝 E2 62 父 E3 63 年 E4 64 殿 E5 65 草 E6 66 高 E7 67 強 E8 68 切 E9 69 仲 EA 6A 系 EB 6B 白 EC 6C 毒 ED 6D 酸 EE 6E 物 EF 6F 復 F0 70 点 F1 71 眠 F2 72 宇 F3 73 宙 F4 74 陸 F5 75 少 F6 76 山 F7 77 指 F8 78 滝 F9 79 事 FA 7A 当 FB 7B MP FC 7C ↑ FD 7D ↓ FE 7E ← FF 7F → 80 押 81 以 82 城 83 字 84 十 85 決 86 選 87 定 88 時 89 左 8A 右 8B 進 8C 次 8D 戻 8E 魔 8F 見 90 法 91 力 92 人 93 器 94 避 95 武 96 変 97 各 98 攻 99 始 9A 撃 9B 消 9C 回 9D 終 9E 防 9F 御 A0 屋 A1 一 A2 現 A3 最 A4 初 A5 同 A6 上 A7 下 A8 技 A9 面 AA 共 AB 旅 AC 鳴 AD 平 AE 精 AF 和 B0 知 B1 体 B2 氷 B3 船 B4 中 B5 神 B6 命 B7 前 B8 小 B9 多 BA 世 BB 作 BC 続 BD 界 BE 獣 BF 金 C0 機 C1 接 C2 近 C3 待 C4 名 C5 勇 C6 気 C7 愛 C8 恵 C9 心 CA 砂 CB 漠 CC 底 CD 昔 CE 振 CF 起 D0 刀 D1 火 D2 炎 D3 竜 D4 天 D5 黄 D6 胸 D7 使 D8 闇 D9 道 DA 着 DB 革 DC 王 DD 冠 DE 霊 DF 羽 E0 母 E1 抜 E2 出 E3 村 E4 子 E5 砲 E6 爆 E7 弾 E8 針 E9 杯 EA 薬 EB 風 EC 太 ED 鼓 EE 種 EF 箱 F0 味 F1 裏 F2 丸 F3 月 F4 輪 F5 銀 F6 矢 F7 弓 F8 鉄 F9 能 FA 巨 FB 妖 FC 修 FD 封 FE 印 FF 聞
https://w.atwiki.jp/jidoubunkorowa/pages/396.html
(……不幸中の幸いとは言えんが、拾っておいて良かったな。) 定春と向かいあう銭形幸一は、懐のデザートイーグルを意識しつつ、油断無く銃口を定春へと向け続ける。 初期位置の喫茶店のテラスに置いてあったものを押収したのだが、今はその『証拠品』を使うことも考えていた。 「グルル……」 日本人としては体格に恵まれている方である銭形よりなお大きい定春は、今にも銭形へと飛びかかってきそうな剣幕だ。子犬のような外見とは不釣り合いな体躯とプレッシャーに、銭形は自分の背中を冷や汗が伝うのを感じる。 熊を相手にしたときでもこれほどまでの危機感を感じない。自分が持つ拳銃のなんと頼りないことか。猟銃でもその突進は止められないのだ、人類が撃てる最上位のマグナムが無ければ太刀打ちもできまい。 警察官として、そして銃を持つものとして拾った銃を使うなど考えられないのだが、今はそうも言っていられない。これならば事前に簡単にでも点検しておくんだったかと思いつつ、いつでも抜き打ちできるように意識する。 猟犬などが典型だが、ある程度以上の動物は銃というものを理解する。それはこの怪物犬も同様のようだと銭形は安堵していた。この拮抗状態は定春が銃を理解していなければ成り立たない。 「グルル……」 そう、定春は攻めあぐねていた。 銭形の向ける銃口は常にピタリと定春の目へと向けられる。左右にステップを踏み、頭を上下に振っても振り切りれない。こうなると迂闊に踏み込めなくなる。さすがの定春も銀時や神楽のように放たれた弾丸をどうこうするのは難しい。ましてや相手は目に狙いを付けられ続ける相手だ。撃たれれば躱すのは無理だろうし、もし目を撃ち抜かれれば即死しかねない。 定春は焦る。まずいことにサーヤが自分を呼ぶ声が聞こえてきた。聴覚に優れているため先に気がつけたが、直ぐに目の前のオッサンも気づくだろう。そうなれば巻き込むことになる。 逃げるか、速攻か。吠えつつ常に動きつつ考える。さっきのようにひきつけてサーヤから遠ざけるのは悪くない。撒くにしても戦場を変えるにしても。あるいは負傷は覚悟の上で突っ込むか。おそらくは頭を撃たれるだろうが、あの拳銃くらいなら痛いけど死なない。何発か食らうだろうがタックルではね飛ばせば終わりだ。 「! この声は──」 「! グルァ──」 方針を決めかねていた定春だが、一転して突っ込もうとした。 銭形の耳がピクリと動き、片目だけ定春から別の方向へ向けた。それはまさに定春がサーヤの声を聞きつけた方向。驚くべきことに定春ですらかすかに聞こえる程遠くからのサーヤの声を、目の前のオッサンも聞こえたのだ、そう判断して予想よりも時間が無いと理解する。 横に横にと飛んでいた足を前に向けて踏み出す。やるしかない。オッサンは新選組のバカ共のように並の相手ではなさそうだが、この隙とも言えない隙でなければチャンスがない。サーヤを守りながら戦えるような相手ではないのに、そのサーヤが近づいてきている。しかもその声に興味を持っているならばやることは一つ。 それが定春の最期の思考だった。 「なにっ!」 銭形は驚愕した。 定春の突貫ではない。その定春の顔面から突如として血飛沫が上がったことだ。 銭形が狙いを付けていた目を中心に血が吹き出る。それが何なのかを、聞こえてきた音で理解した。 「これはM2重機関銃かっ!」 銭形は大慌てで走り出した。その銃声には聞き覚えがある。いかにも機関銃だと言わんばかりの音は、重機関銃の代名詞M2によるものだろう。ハリウッド映画に出てくるデカいマシンガンと言えば日本人でも思い浮かべることができるアレだ。100年に渡ってアメリカ軍で使われ、そして全世界で見られるそれは軍・テロリスト・はてはマフィアまで使うものだ。コピー品含め世界中で作られているため、だいたい重機関銃が出てくればこれである。数が多いため相対的に入手も整備もしやすく安価とくれば、必然出くわすことも多い。というこれ以外の機関銃など次元大介のような一部のガンマンでなければ早々手に入らないし手に入れたところで運用もできない。 (助けられたのか、それとも、とにかく隠れねば!) 公園という開けた場所は機関銃にとって格好のフィールドだ。一丁あるだけで生身の人間相手なら軍隊ですら相手どれる。そんなものまで配られているのかと考えながらなんとかコンクリート塀の物陰に隠れた。 一応の安全地帯に逃げ込めたが、一息ついてはいられない。射線は通っていなくてもこの程度のコンクリートならば撃ち抜かれかねないし、破片でも充分に危険だ。小走りにはなったが移動は続ける。次いで考えるのは定春のことだ。公園に目を向けると、ピクリともせずに横たわっていた。即死だろう。ヒグマよりも怖いと感じたほどの猛獣だったが、目から血を流すのを見るに、12.7mm弾で眼球や脳を貫かれれば死は免れないということか。銭形の視線が定春から外れる。その後方に人影が見えた。子供だ。 「定春ー! どこー! 定、は、る……」 「いかん、近づいては!」 その声には聞き覚えがあった。定春に襲われる直前に聞いた声だ。見たところまたも小学校高学年ほどだろうか。思わずさっきの子供たちの惨殺死体が頭によぎった。 「な、なにこれ、死……」 「離れろっ!」 「ひいっ!?」 銭形の叫びに、サーヤは弾かれたように立ち止まる。笛のようなものを持った手で自分を抱くように見をすくめ、恐怖で開かれた目は銭形を凝視する。 「地面に伏せろ! その猛獣以外にも銃を持った人間がいる!」 「もしかして、あなたが……!」 そしてその目が、怒りのものへと変わった。 定春を見つける直前、銃声のようなものが聞こえたのはサーヤもわかっていた。かなり近いところから大きな音がして不安で足を早めた。 そして見つけたのは、白い毛並みを赤く染めて全く動かず地面に横たわる定春。何があったかは察しがつく。銃を持った誰かが定春を殺したのだ。 そして現れたのは、銃を持った中年男性。必然的にこう考える。「このオジサンが定春を撃ち殺したんじゃないか」と。 「来ないで!」 笛を持つ手に力が込められる。微かに温かいそれは定春の体温だろう。元はといえば自分がこれを落としてしまったせいでこんなことになったのだと、他ならぬ自分に怒る。 八つ当たりだとわかっている。この人が定春を殺してしまったのは、自分のように驚いたからだろうと。 しかしそれでも、口から出た拒絶の言葉は周囲に響いた。 「あ、ごめんなさい……」 なおも近づいてくる銭形に後ずさりながら謝る。 思わず目を伏せてしまった、次の瞬間。 ズガガ! 「え。」 「のわっと!?」 また銃声が聞こえた。 今度は自分の足下──実際にはだいぶ離れていて銭形寄りの場所──のアスファルトが砕けるのが見えた。 撃たれた、そう理解するのに時間はかからなかった。 誰に、それを銭形からだと思い込むのにも。 考えつかなかった。これまでほとんど誰とも会ってないのだから、自分たち以外に生きた参加者が近くにいるなどと。 (まさか、この人殺し合いに──) そして結びつけてしまう。 銭形が定春を殺した。エロエース達の惨殺死体のように定春を殺した。なら、銭形があの子供たちも同じく殺したのではと。 気がつけば、サーヤは走り出していた。 「待て! ぐおっ!?」 再び銃声が聞こえる。待てと言われて待つやつはいない。ここに来るまでに既に走ってヘトヘトだが、それを無理して走る。 「ごめん………いっしょに……いれば……戦え……てれば」 頭にあるのは、定春へ謝る言葉ばかりだった。 「……いちおう、殺さないでおくか。」 「待て! 危険だ!」 ビルの屋上で、まだ小学生ほどの少年が、身の丈に合わない銃を構える。 下から聞こえる銭形の声を吟味しながら、その足下に銃口を合わせ続けていた。 雫沢黎夜がその声を聞きつけたのは必然だった。最愛の姉の声を聞き逃したりなどしない。サーヤの何かを呼ぶ声に耳を傾ければ、割と近くの公園で睨み合う銭形と定春を見つけられた。 彼はスネリを銃撃後しばらく追撃をしていたが、撒かれてしまったために方針を変えることとした。手傷を与えたとはいえ逃してしまったのは痛いが、優先すべきはサーヤだ。切り替えると近くでも一番高いビルへと移動する。どうにも手がかりが少なすぎるので、せめて高所から探そうと思ったのだ。 そこで気づいたが、どうやら大きな建物ほど強力な武器が落ちているらしい。室内はライフルはもちろん、屋上には重機関銃が置いてあった。さすがに持っていけないのでその前に座り。見つけたスナイパーライフルのスコープで街を探る。そしてサーヤの声を聞いて、さっきの銃撃というわけだ。 定春を殺すことに抵抗は無かった。あのサイズの犬がいるわけがない。さっきのスネリの件もあるしあれも悪魔だろうと、銭形に襲いかかった瞬間に完全にクロだと判断して即刻射殺した。普通の子供ならば重機関銃など扱えないが、レイヤにその常識は通用しない。もちろん簡単なことではなかったが、100mもない距離なので連射によりヘッドショットを決められた。栄養状態の悪い少年兵でもその重さにより反動が比較的小さいため撃つことだけはできるという特性が、定春の命を奪ったのだ。 「気づかれた。」 一瞬銭形と目が合い、レイヤはライフルをM2に撃ち込むと駆け出した。どう見ても持ち歩けるような武器ではないので、他の参加者に使われないために破壊してから逃げる。ライフルも捨てると、予め目をつけていた逃走経路である隣のビルの屋上へと、背面跳びで鉄柵を飛び越え移動した。半階ほど低いそこに空中で体勢を整えて受け身を取って転がる。背中から嫌な音がして息が止まるが、転がる勢いのまま立ち上がり駆け出した。鍵のかかったドアを近くに落ちていたショットガンでぶち抜き、また放り投げて駆け出す。銃ならそこら中にあるのだ、逃げるのに重荷にする必要は無い。 (サーヤ。) とにかく今は、サーヤとの合流だ。 まさか、とも、やっぱり、とも思った。悪魔の狙いはサーヤなのだ、自分が巻き込まれたのなら当然彼女も巻き込まれているという想定はできていた。だがそれでも、実際に自分の目で確かめてしまえば行動も変わってくる。 だから、サーヤの拒絶の声に、サーヤと銭形との間に銃弾を撃ち込むことを選んだ。いつものレイヤならばもう少し冷静に成り行きを見守っただろう。だが殺し合いの場にサーヤがいることと、悪魔と睨み合う胆力のある銭形の姿に、彼が悪魔であるというリスクを無視できなかった。射殺しようとは思わないが、近づかせてはならないと。 (必ず守る。) サーヤを守る。レイヤにあるのはそれだけだった。 「ムムム……せめて盾がほしいが、やむをえん! 突入する!」 一方、銭形は先ほどまでレイヤがいたビルへと踏み込んでいた。逃げてしまった少女も心配だが、重機関銃を持った人間を野放しにはできない。というかサーヤを追おうにも彼女との間に銃弾を撃ち込まれてしまったので追いようが無かった。少なくとも彼女は撃たれる心配が少なくなったことは発射地点からわかったので、先に銃撃犯を確保することにする。定春に当てられて自分を撃てなかったとは考えにくいので、さっきの射撃は牽制だとは思うが、それにしてもやり方があんまりだ。いずれ人を殺しかねない。 それに、一瞬見えた銃撃犯の顔は、またも子供に見えた。さっきの惨殺死体の子供たちとそう変わらない年齢だろう。 (子供ばかりを集め、猛獣や警官もわずかに参加させる。ええい、これを仕出かした奴らは何を考えているのだ!) このままでは子供に人殺しをさせてしまう。既に化け犬を殺させてしまったが、次は人間にエスカレートしかねない。即刻止めなくては。 それに気になるのはM2以外の銃声だ。種類はわからないが、2種類の音が聞こえた。場合によっては重機関銃を撃った子供以外に2人参加者がいて銃撃戦になった可能性もある。 「これ以上殺させんぞ……! インターポールの銭形警部の名に賭けて!」 銭形は階段を駆け上がる。そこに誰も居ないと気づくのは、先の話。 銭形警部は子供たちを殺し合いの毒牙から守るために奔走し。 サーヤは自分が定春を死に追いやったと自己嫌悪し。 レイヤは最愛の姉のために悪魔を撃つことを躊躇わない。 そして定春は、走馬灯を見る間もなく、自分が死んだことにも気づかぬ間に息絶えた。 誰も彼もバトル・ロワイアルをする気は無いのに。 【0058 商店街】 【銭形幸一@ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE(名探偵コナンシリーズ)@小学館ジュニア文庫】 【目標】 ●大目標 殺し合いに巻き込まれた人間を脱出させる。 ●中目標 殺し合いに巻き込まれた人間を保護する。 ●小目標 重機関銃を撃った子供を保護する。 【立花紗綾@魔天使マテリアル(1) 目覚めの刻(魔天使マテリアルシリーズ)@ポプラカラフル文庫】 【目標】 ●大目標 脱出する。 ●中目標 巻き込まれてたら仲間と合流したい。 ●小目標 ??? 【水沢黎夜@魔天使マテリアル(1) 目覚めの刻(魔天使マテリアルシリーズ)@ポプラカラフル文庫】 【目標】 ●大目標 サーヤを守り、脱出する。 ●小目標 サーヤと合流する。 【脱落】 【定春@銀魂 映画ノベライズ みらい文庫版(銀魂シリーズ)@集英社みらい文庫】
https://w.atwiki.jp/kids-hide/pages/37.html
放たれし闇の地図Lv61 呪われし運命の地図Lv62 あらぶる大地の地図Lv63 怒れる闇の地図Lv64 呪われし運命の地図Lv65 けだかき闇の地図Lv66 見えざる悪霊の地図Lv67 わななく光の地図Lv68 放たれし光の地図Lv69 大いなる魂の地図Lv70 放たれし闇の地図Lv61 地図名:放たれし闇の遺跡Lv61 発見者:ルシファー 場 所:竜のしっぽ地方(75) 地 形:遺跡11F(52.5マス①) ボ ス:アウルート 最 速:1分32秒 所 持:ヒデ (次点) 地図名:Lv 発見者: 地 形:F() ボ ス: 最 速:秒 所 持:未 呪われし運命の地図Lv62 地図名:呪われし運命の地底湖Lv62 発見者:イチ 場 所:エルマニオンかいがん(41) 地 形:水11F(61.5マス②) ボ ス:イボイノス 最 速:1分46秒 所 持:ヒデ (次点) 地図名:Lv 発見者: 地 形:F() ボ ス: 最 速:秒 所 持:未 あらぶる大地の地図Lv63 地図名:あらぶる大地の坑道Lv63 発見者:ぴろき 場 所:アユルダーマ島(1D) 地 形:遺跡10F(61.5マス①) ボ ス:アトラス 最 速:1分47秒 所 持:ヒデ (次点) 地図名:Lv 発見者: 地 形:F() ボ ス: 最 速:秒 所 持:未 怒れる闇の地図Lv64 地図名:怒れる闇の遺跡Lv64 発見者:レールガン 場 所:カズチィチィ山(61) 地 形:遺跡10F(67マス③→①) ボ ス:アトラス 最 速:1分57秒 所 持:ヒデ (次点) 放たれし大地の地図Lv64(time①) 地図名:放たれし大地の墓場Lv64 ボ ス:イボイノス 最 速:1分55秒 所 持:未 呪われし運命の地図Lv65 地図名:呪われし運命の地底湖Lv65 発見者:あさぷ 場 所:東ベクセリア地方(14) 地 形:水11F(61.5マス①) ボ ス:アウルート 最 速:1分46秒 所 持:ヒデ (次点) 地図名:Lv 発見者: 地 形:F() ボ ス: 最 速:秒 所 持:未 けだかき闇の地図Lv66 地図名:けだかき闇の沼地Lv66 通 称:よしゆきブルックツォ 発見者:よしゆき 場 所:アユルダーマ島(21) 地 形:水11F(56.5マス①) ボ ス:レパルド 最 速:1分37秒 所 持:ヒデ (次点) 地図名:Lv 発見者: 地 形:F() ボ ス: 最 速:秒 所 持:未 見えざる悪霊の地図Lv67 地図名:見えざる悪霊の火口Lv67 発見者:リーチャ 場 所:西ベクセリア地方(8A) 地 形:火山11F(60マス②) ボ ス:レパルド 最 速:1分20秒 所 持:ヒデ (次点) 地図名:Lv 発見者: 地 形:F() ボ ス: 最 速:秒 所 持:未 わななく光の地図Lv68 地図名:わななく光の水脈Lv68 発見者:ヤスヒロ 場 所:エルマニオンせつげん(46) 地 形:水11F(63マス①) ボ ス:アウルート 最 速:1分51秒 所 持:ヒデ (次点) けだかき魂の地図Lv68(time①) 地図名:けだかき魂のアジトLv68 ボ ス:レパルド 最 速:1分47秒 所 持:未 放たれし光の地図Lv69 地図名:放たれし光の墓場Lv69 発見者:ぴろき 場 所:ガナンていこくりょう(84) 地 形:遺跡11F(64マス①) ボ ス:アウルート 最 速:1分51秒(自己計測) 所 持:ヒデ (次点) 呪われし魔神の地図Lv69(time①) 地図名:呪われし魔神の遺跡Lv69 発見者:くろいわ 場 所:竜のつばさ地方(7A) 地 形:遺跡11F(65マス②) ボ ス:レパルド 最 速:1分50秒 所 持:未 大いなる魂の地図Lv70 地図名:大いなる魂の道Lv70 発見者:てつや 場 所:カズチィチィ山(5A) 地 形:洞窟12F(69マス①) ボ ス:アトラス 最 速:1分57秒 所 持:ヒデ (次点) 残された悪霊の地図Lv70 地図名:残された悪霊の墓場Lv70 発見者:でぶ 場 所:竜のしっぽ地方(76) 地 形:遺跡10F(70.5マス②) ボ ス:レパルド 最 速:1分53秒 所 持:未 (次点) 地図名:Lv 発見者: 地 形:F() ボ ス: 最 速:秒 所 持:未
https://w.atwiki.jp/yuta_ishiduchi/pages/24.html
(2010-07-27現在) ちいさな花の地図Lv5(黒竜丸) うす暗き夢の地図Lv7(ハヌマーン) 怒れる夢の地図Lv10(スライムジェネラル) ゆらめく大地の地図Lv24(イデアラゴン) ねむれる大地の地図Lv25(Sキラーマシン) ざわめく運命の地図Lv38(アトラス) ゆらめく獣の地図Lv40(ブラッドナイト) 放たれし闇の地図Lv58(イボイノス) 放たれし闇の地図Lv61(アウルート) けだかき闇の地図Lv66(レパルド) 見えざる神々の地図Lv79(フォロボス) けだかき神々の地図Lv83(グレイナル) ちいさな花の地図Lv5(黒竜丸) 【02-4BAE】 地図名:ちいさな花の坑道Lv5 発見者:ともゆき 場所:13ほろびの森 地形:火山 ボス:B3F 黒竜丸 内容:ボスフロア到着まで12秒 備考:ドラゴンテール(10%),カグツチのこて(2%) 簡易フロアMAP うす暗き夢の地図Lv7(ハヌマーン) 【02-3114】 地図名:うす暗き夢の坑道Lv7 発見者:ラズリル 場所:21アユルダーマ島 地形:遺跡 ボス:B3F ハヌマーン 内容:ボスフロア到着まで14秒 備考:ほのおのツメ(10%),むてきのズボン(2%) 簡易フロアMAP 怒れる夢の地図Lv10(スライムジェネラル) 【02-08EC】 地図名:怒れる夢の坑道Lv10 発見者:はつしば 場所:1Dアユルダーマ島 地形:洞くつ ボス:B3F スライムジェネラル 内容:ボスフロア到着まで12秒,リン場所違い 備考:きせきのつるぎ(5%),わざしのてぶくろ(2%) 簡易フロアMAP ゆらめく大地の地図Lv24(イデアラゴン) 【3D-4668】 地図名:ゆらめく大地の洞くつLv24 発見者:そねっち 場所:4Cヤハーン湿地 地形:氷 ボス:B5F イデアラゴン 内容:ボスフロア到着まで32秒 備考:マジカルメガネ(5%),りせいのサンダル(2%) 簡易フロアMAP ねむれる大地の地図Lv25(Sキラーマシン) 【3D-14F6】 地図名:ねむれる大地の洞くつLv25 発見者:アルマー 場所:2Cサンマロウ地方 地形:火山 ボス:B5F Sキラーマシン 内容:ボスフロア到着まで30秒 備考:たつじんのオノ(5%),えいゆうのブーツ(2%) 簡易フロアMAP ざわめく運命の地図Lv38(アトラス) 【51-1D58】 地図名:ざわめく運命のアジトLv38 発見者:ビャッコ 場所:02ウォルロ地方 地形:遺跡 ボス:B7F アトラス 内容:ボスフロア到着まで59秒,えりか場所違い 備考:きょじんのハンマー(5%),そらのトーガ(2%) 簡易フロアMAP ゆらめく獣の地図Lv40(ブラッドナイト) 【51-08F4】 地図名:ゆらめく獣の坑道Lv40 発見者:あつたね 場所:76竜のしっぽ地方 地形:遺跡 ボス:B7F ブラッドナイト 内容:ボスフロア到着まで57秒 備考:しんぴのよろい(5%),りんねの盾(2%) 簡易フロアMAP 放たれし闇の地図Lv58(イボイノス) 【8D-2177】 地図名:放たれし闇の遺跡Lv58 発見者:ナイン 場所:75竜のしっぽ地方 地形:遺跡 ボス:B11F 怪力軍曹イボイノス 内容:ボスフロア到着まで1分33秒 備考:戦士のよろい(5%),じあいのかぶと(2%) 簡易フロアMAP 放たれし闇の地図Lv61(アウルート) 【A1-2177】 地図名:放たれし闇の遺跡Lv61 発見者:ユリウス 場所:0Cエラフィタ地方 地形:遺跡 ボス:B11F 邪眼皇帝アウルート 内容:ボスフロア到着まで1分33秒 備考:ミネルヴァミトル(5%),はるかぜのぼうし(2%) 簡易フロアMAP けだかき闇の地図Lv66(レパルド) 【A1-7428】 地図名:けだかき闇の沼地Lv66 発見者:ブルック 場所:8A西ベクセリア地方 地形:水 ボス:B11F 魔剣神レパルド 内容:ボスフロア到着まで1分39秒 備考:コンバットアーマー(5%),しょうりのよろい(2%) 簡易フロアMAP 見えざる神々の地図Lv79(フォロボス) 【B5-5A76】 地図名:見えざる神々の墓場Lv79 発見者:おがわら 場所:5Aカズチィチィ山 地形:水 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボスフロア到着まで1分58秒 備考:きんかい(10%),天使のローブ(2%) 簡易フロアMAP けだかき神々の地図Lv83(グレイナル) 【B5-6971】 地図名:けだかき神々の雪原Lv83 発見者:ゲチュナ 場所:57カルバド大草原 地形:氷 ボス:B12F グレイナル 内容:ボスフロア到着まで2分00秒 備考:オリハルコン(10%),竜王の地図(5%) 簡易フロアMAP 上へ トップページ
https://w.atwiki.jp/masha-masha/pages/237.html
メニュー ◆タイム計算について◆ ボス部屋迄→マス目+暗転 ボス討伐込み→マス目+暗転+地形ボスタッチ+ボス討伐 ※マス目は斜め1.5ですが周囲に壁がある場合は縦横の2で算出しており、その合計に1.35を掛けています。 ※暗転は初回地図表示を3秒とし、各階移動は2秒としています。 地形ボスタッチはボス部屋⇒ボスまでの距離、遺跡6.6秒 洞窟氷水7.2秒 火山7.4秒 です。 ※ボス討伐は前回算出したボスに話掛けてからボスを倒すまでです。 ※アイテム取得画面から地図の張り替えは含んでおりません。 ※約30秒ですが盗賊の秘伝書の所持状態やアイテムが10%,5%等ボス別に誤差あり。 (例) 大いなる神々の奈落LV99 マス目は122.5で 16F で洞窟フォロボス ボス部屋まで122.5×1.35+3+(16-1)×2=198.375 ボス討伐込み122.5×1.35+3+(16-1)×2+7.2+36=241.575 あくまでも理論値 特に低レベルはひっくり返り易い! ◆掲載に関して◆ ※掲載はLv別最短ベスト3~10までです。 ※全ての情報はふなつきば専板@22さん&しーさんにご協力頂きました! ※携帯からも見れるように頂いた情報を最小限にまとめたつもりです。(でもやっぱり携帯だとツライですねw) ※掲載内容はあくまでも目安&個人使用の範囲なので、CGIツールなどで一度検索に掛けるなりご利用は自己責任でお願いします。 ※ボスに関しては、宝の地図ボス攻略を是非! LV 順位 地図名 ボス 地形 ボス部屋迄 ボス部屋迄(実測) 討伐込み 階層 マス (場所)ベースランク (場所)発見者 91 1 大いなる星々の遺跡Lv91 滅 遺 162.67 205.27 13 100.5 (82)200~219, 240~243(6B)210~219(02)205~209, 215~229 (82)(6B)(02) 91 2 見えざる魂の世界Lv91 滅 遺 169.37 211.97 15 102.5 (7F)210~248(16)206~248 (7F)(16) 91 3 残された神々の迷宮Lv91 猫 遺 172.77 213.37 14 106.5 (26)218~248(53)220~248 (26)(53) 91 3 残された星々の遺跡Lv91 滅 遺 170.77 213.37 13 106.5 (5C)175~185, 190~198, 200~203(45)181~199, 210~216 (5C)(45) LV 順位 地図名 ボス 地形 ボス部屋迄 ボス部屋迄(実測) 討伐込み 階層 マス (場所)ベースランク (場所)発見者 92 1 見えざる魔神の道LV92 猫 遺 165.35 168 205.95 14 101 (56)170-183(83)180-189, 201-209 (56)ピロキ(83)せりな 92 2 見えざる光の遺跡Lv92 猫 遺 175.47 216.07 14 108.5 (75)230~248(5E)227~248 (75)(5E) 92 3 残された魂の遺跡Lv92 猫 遺 176.15 216.75 14 109 (93)170~189, 200~248(2A)190~191, 200~203, 215~229, 240~248 (93)(2A) LV 順位 地図名 ボス 地形 ボス部屋迄 ボス部屋迄(実測) 討伐込み 階層 マス (場所)ベースランク (場所)発見者 93 1 大いなる光の迷宮Lv93 猫 遺 181.5 222.1 16 110 (83)177~199(6C)190~209 (83)(6C) 93 2 大いなる闇の遺跡Lv93 滅 遺 203.12 245.72 15 127.5 (73)182~189, 200~204, 210~218, 220~248(57)170~179, 198~209, 220~248 (73)(57) 93 3 大いなる魔神の遺跡Lv93 滅 遺 205.85 248.45 14 131 (43)174~183, 200~207(2C)169, 180~189 (43)(2C) 93 3 あらぶる闇の遺跡Lv93 滅 遺 205.85 248.45 14 131 (70)167~169, 196~202(59)210 (70)(59) LV 順位 地図名 ボス 地形 ボス部屋迄 ボス部屋迄(実測) 討伐込み 階層 マス (場所)ベースランク (場所)発見者 94 1 あらぶる神々の道Lv94 猫 遺 187.6 228.2 15 116 (22)179, 187~196(4F)170~179, 188~199, 210~218 (22)(4F) 94 2 残された魔神の迷宮Lv94 猫 遺 195.7 236.3 15 122 (8D)226~248(76)210~219, 229~248 (8D)(76) 94 2 とどろく魔神の世界Lv94 滅 遺 193.7 236.3 14 122 (1A)177~189, 195~203(47)186~189, 198~199, 210~213 (1A)(47) LV 順位 地図名 ボス 地形 ボス部屋迄 ボス部屋迄(実測) 討伐込み 階層 マス (場所)ベースランク (場所)発見者 95 1 見えざる魂の迷宮Lv95 滅 遺 178.17 183 220.77 14 110.5 (1E)210~219, 225~248(4B)209, 212~229, 238~248(34)219~248 (1E)アイル(4B)(34) 95 2 見えざる魂の迷宮Lv95 滅 遺 184.9 227.5 15 114 (1E)204~209, 220~224(4B)190~208, 210~211, 230~237(34)189~199, 210~218 (1E)(4B)(34) 95 3 あらぶる星々の墓場Lv95 滅 遺 186.92 229.52 15 115.5 (83)190~199, 210~219(1A)168~189, 191~199 (83)(1A) 95 4 残された魂の遺跡Lv95 猫 遺 188.95 229.55 15 117 (93)190~199(2A)192~199, 204~214, 230~239 (93)(2A) LV 順位 地図名 ボス 地形 ボス部屋迄 ボス部屋迄(実測) 討伐込み 階層 マス (場所)ベースランク (場所)発見者 96 1 とどろく神々の世界Lv96 猫 遺 209.85 250.45 16 131 (47)190~248(74)194~248 (47)(74) 96 2 あらぶる光の世界Lv96 滅 遺 208.52 251.12 15 131.5 (6E)186~189, 200~209, 220~222(05)178~184, 200~203(84)170~185, 190~199, 210~215 (6E)(05)(84) 96 3 残された悪霊の世界Lv96 滅 遺 209.85 252.45 16 131 (44)233~248(28)207~209, 220~229, 237~248 (44)(28) 96 4 とどろく悪霊の世界Lv96 滅 遺 215.25 257.85 16 135 (26)170~194, 200, 210~218(4D)166~169, 180~194 (26)(4D) LV 順位 地図名 ボス 地形 ボス部屋迄 ボス部屋迄(実測) 討伐込み 階層 マス (場所)ベースランク (場所)発見者 97 1 大いなる星々の世界Lv97 滅 遺 196.37 204.7 238.97 15 122.5 (82)220~239, 244~248(6B)220~248(02)230~248 (82)ピロキ(6B)(02) 97 2 残された闇の迷宮LV97 滅 遺 205.82 216 248.42 15 129.5 (63)208-209, 212-248(4C)220-229, 240-248 (63)ピロキ(4C) 97 3 大いなる魔神の遺跡Lv97 猫 遺 214.57 255.17 16 134.5 (6F)167~169, 186~189, 210~214(58)170~184, 200~219(85)180~192 (6F)(58)(85) LV 順位 地図名 ボス 地形 ボス部屋迄 ボス部屋迄(実測) 討伐込み 階層 マス (場所)ベースランク (場所)発見者 98 1 見えざる光の迷宮LV98 滅 遺 178.82 221.42 15 109.5 (94)170-179, 190-199, 210-219(2B)166-169, 180-209(14)188-199 (94)サトミン(2B)きこう・としゅき(14)アイスマン 98 2 とどろく魔神の世界LV98 猫 遺 202.42 206 243.02 16 125.5 (82)176-194, 200-217(14)170-194 (82)ジェイ(14)ジェイ 98 2 とどろく魔神の世界LV98 猫 遺 202.42 206 243.02 16 125.5 (82)220-248(14)229, 234-248 (82)ジェイ(14)ジェイ 98 3 大いなる星々の遺跡Lv98 滅 遺 207.17 209 249.77 15 130.5 (25)210~248(52)204~209, 216~248 (25)ジェイ(52) LV 順位 地図名 ボス 地形 ボス部屋迄 ボス部屋迄(実測) 討伐込み 階層 マス (場所)ベースランク (場所)発見者 99 1 大いなる光の迷宮Lv99 滅 遺 224.7 267.3 16 142 (7F)188~189, 192~209(68)189, 200~208 (7F)(68) 99 2 大いなる魂の迷宮Lv99 滅 遺 226.05 268.65 16 143 (2C)220~248(15)207~248(42)213~219, 230~248 (2C)(15)(42) 99 3 あらぶる悪霊の遺跡Lv99 滅 遺 226.72 269.32 16 143.5 (0E)209, 216~219, 221~229, 240~248(3B)202~209, 223~248 (0E)(3B) 99 4 あらぶる光の迷宮Lv99 滅 遺 234.15 276.75 16 149 (96)210~248(7F)210~248 (96)(7F)
https://w.atwiki.jp/anti-omega/pages/21.html
話数 サブタイトル 脚本 備考・矛盾点・問題点 1話 星矢が救った命! 甦れ聖闘士伝説! 吉田玲子 1話問題点 2話 旅立ち! 新世代の聖闘士! 大和屋暁 2話問題点 3話 仮面の掟! 風の聖闘士現わる! 吉田玲子 3話問題点 4話 英雄の息子! 龍峰対光牙! 村山功 4話問題点 5話 選抜試験! 決死のキャンプに挑め! 小山真 5話問題点 6話 開幕! 聖闘士ファイト! 大和屋暁 6話問題点 7話 友の拳! 打て、ペガサス流星拳! 村山功 7話問題点 8話 宿命の出会い! 衝撃の黄金聖闘士! 吉田玲子 8話問題点 9話 聖域の危機! 忍者聖闘士、駆ける! 大塚健 9話問題点 10話 決死の奪還! もう一人の黄金聖闘士! 大和屋暁 10話問題点 11話 アリアを守れ! 追跡者ソニアの襲撃! 八島善孝 11話問題点 12話 受け継がれる小宇宙! 伝説の聖闘士、瞬! 村山功 12話問題点 13話 星矢のメッセージ! お前たちに、アテナを託す! 吉田玲子 13話問題点 14話 故郷での再会! 雪原の師弟対決! 横手美智子 14話問題点 15話 迫る毒牙! 陰謀うずまく第二の遺跡! 伊藤イツキ 15話問題点 16話 運命の星のもとに! 聖闘士達の生きる道! 村山功 16話問題点 17話 守るべきもの! 聖衣の修復師と伝説の鉱石! 小山真 17話問題点 18話 復讐の炎! 蒼摩、因縁の闘い! 大和屋暁 18話問題点 19話 五老峰の秘密! 継承せよ! 父、紫龍の闘志! 村山功 19話問題点 20話 アリアのために! エデン、怒りの雷撃! 吉田玲子 20話問題点 21話 とべないペガサス! 喪失からの旅立ち! 横手美智子 21話問題点 22話 友への思い! 忍びの道と聖闘士の矜持! 大和屋暁 22話問題点 23話 敵陣突入! 若き聖闘士、再集結! 大塚健 23話問題点 24話 再会を目指して! 行け、最後の遺跡へ! 吉田玲子 24話問題点 25話 未知なる領域! めぐりあいの時! 村山功 25話問題点 26話 追憶と復讐! 闇の遺跡の罠! 横手美智子 26話問題点 27話 旅の終焉! 少女の光と若者たち! 吉田玲子 27話問題点 ※備考・矛盾点・問題点がまとめ切れない場合その話数の個別ページを作成してください。 関連項目 十二宮編28話~
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/379.html
DQⅧ 聖なる力で【ゾンビキラー】を強化した剣。 ゾンビキラー+【まよけの聖印】で錬金すると出来上がる。 攻撃力は+65。 ドルマゲス戦前に入手できる剣としては、【まどろみのけん】(+43)やゾンビキラー(+54)を大きく離して最高の攻撃力である。 攻撃力のみならずゾンビ系へのダメージ倍数も強化されており、 ゾンビキラーはゾンビ系に1.3倍のダメージを与えるのに対し、こちらは1.6倍ものダメージを与えられる。 サザンビークのバザーで素材も揃え易いため、Ⅷ特有のタフなゾンビ系モンスターの多い【闇の遺跡】では重宝する。 ゾンビキラーが市販品の上、まよけの聖印のための怒りのタトゥーも市販品のため、作るのにカネが掛かるのがやや難点。
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/382.html
すれ違うイト ◆guAWf4RW62 静まり返った森の中。 まだ真昼間だというのに薄暗いその地を、ひたひたと歩いてゆく亡霊が一人。 未だ高校生程度の年頃であろう黒髪の少年は、凍て付くような鋭さの瞳を湛えている。 彼こそが、嘗て秘密結社インフェルノに於いて最強と謳われた暗殺者、ツヴァイである。 (棗、恭介) 先程電話で話した相手の事を思い出す。 棗恭介――もしかしたら井ノ原真人という名前かも知れないが、そんな事はどうでも良い。 ツヴァイにとって重要なのは、あの男がこちらに対して凄まじい憎悪を抱いている、という一点のみ。 あの男が相当な切れ者であるという事は、先の電話の際に十分過ぎるくらい分かっている。 正面勝負なら負ける気はしないが、敵は必ず絡め手を用いて攻めて来るだろう。 ツヴァイの悪名を広めて、集団による包囲網を形成しようとするかも知れない。 こちらの隙を見計らって、何処かから奇襲を仕掛けてくるかも知れない。 そして万が一自分が敗れてしまえば、復讐の一環としてキャルも殺されるだろう。 そこまで考えると、ツヴァイは血が滲み出る程に拳を握り締めた。 (……ふざけるな) 敵が何を仕掛けて来ようとも、キャルは絶対に死なせない。 もう二度と、誰にもキャルを傷付けさせる訳には行かない。 嘗て暗殺者としての生活を続けていたツヴァイは、殺戮を繰り返す内に摩耗していった。 一つ一つの出来事に喜びや哀しみを覚える事が減って行き、人殺しにも慣れていった。 このままでは、単なる殺人兵器に成ってしまうだろうという時。 そんな時に、彼女は現れた。 キャル・ディヴェンス――凍り付いていたツヴァイの心に、再び温もりを与えてくれた少女。 瞼を閉じれば、今でも彼女の笑顔が鮮明に思い出せる。 最初は情報を得るという目的の為だけに、ツヴァイはキャルへと接近した。 情報を聞き出すだけ聞き出したら、それで終わる筈だった。 それがどういう訳か、同じ家で暮らす事になり、次第に二人は惹かれ合って行った。 一緒に家で食事をした時の事。 一緒に街へ買い物しに行った時の事。 一緒に――狙撃という任務を完遂した時の事。 決して平和な出来事ばかりでは無かったが、そのどれもがツヴァイにとっては大切な思い出だ。 笑う事も、泣く事も、全ては彼女が思い出させてくれた。 ずっと一緒に居たいと思った。 組織を裏切る事になろうとも、自分の命が危険に晒されようとも、それでも一緒に居たかった。 しかしとある事件が原因で、ツヴァイが組織に裏切り者扱いをされた時。 組織が仕掛けた爆弾によって、キャルは命を落としてしまった。 それで、終わり。 その瞬間に、ツヴァイが生きる意味は永久に失われてしまった筈だった。 だが、失ってしまったモノを取り戻せるかも知れない機会が訪れた。 気付いた時にはもう巻き込まれていた、此度の殺人遊戯。 今ツヴァイが持っている名簿上には、ドライ(キャル・ディヴェンス)という名前が記載されている。 何故彼女がこのような書き方をされているのか、そもそも自分の知っているキャルと同一人物なのか。 真実がどうなっているのかは分からないが、考える必要など無いだろう。 この島の何処かに、キャルが居るかも知れない。 キャルを救える可能性が、一パーセントでもあるかも知れない。 それだけで、ツヴァイが――吾妻玲二が銃を手に取るには十分過ぎる。 「待ってろよキャル……今度こそ、絶対にお前を守る。俺達は、二人でずっと一緒に暮らすんだ」 その言葉に籠められた想いは、本人以外には決して測り切れない程重いモノ。 ツヴァイは鞄を幾つか肩に掛けて、その中からコルトM16A2を取り出した。 亡霊は絶対の決意を胸に、独り森の中を突き進んでゆく。 ◇ ◇ ◇ ◇ 流れるような黒の長髪を湛えた女性と、丸く大きな瞳が特徴的な少女。 道に迷ってしまった千羽烏月と柚原このみは、未だ森の中を歩き回っていた。 しかし、前のようにアテも無く彷徨っている訳では無い。 烏月はコンパスを片手に握り締めて、迷い無く一方向に向けて進んでゆく。 「ねえ、烏月さん。何処に行こうとしてるの?」 「南だよ。私は元々その方角から来たんだ。 だったら南に戻れば、いずれ知っている道を見付けられる筈だからね」 見知った道さえ見付けられれば、後は簡単に森を抜けられる。 一度来た道へと戻るのは時間の浪費に他ならないが、このままずっと森の中を迷っているよりはマシだろう。 故に烏月は南へ戻る事を選択し、このみも特に反対せぬまま後に続いてゆく。 「このみさん。森から抜けたら、次はどうするべきだと思うかな?」 「うーんと……烏月さんは桂さんって人を探してるんだよね? それに私も人を探してる。 だったら駅に行くのが良いんじゃないかな。ちょっと危ないかも知れないけど、電車を使った方が早く動き回れるもん」 島の南部の街中には、幾つか駅が点在している。 電車を使えば様々な場所に素早く向かえるし、人探しには最適である筈だった。 「そうだね。それに、駅の周りには人が集まりやすい筈だ。 だったら尚更、先ずは駅に行ってみるのが良いか」 烏月はそう答えて、再び森の中を進んでゆこうとする。 しかしそこで突如、決して無視出来ない黒い気配が背後から伝わってきた。 半ば本能的に後ろへ振り返ると、そこには口元を不気味に歪めたこのみの姿。 「……このみさん?」 「ふふふ……待っててね、ファルさん。このみを苛めたお返し、ちゃんとしてあげるからね。 あの蛆虫の人にも、今度は絶対に負けてなんかあげないんだから。 腕の骨を折ってあげたら、ファルさんはどんな顔をするかな? 指を全部食い千切ってあげれば、蛆虫の人はどんな悲鳴を上げるかな?」 「……………」 少女の可憐な口から紡がれる声には、絶対の憎悪と殺意が籠められていた。 今烏月の目の前に居る少女は、復讐心に支配された『鬼』なのだ。 未だ人としての部分の方が大きいとは云え、鬼の影響は徐々に増しつつある。 早く鬼の部分を断ち切ってあげなければ、二度と戻れなくなってしまうだろう。 本当に、このまま悠長にしていて良いのか――烏月は再び悩み始めたが、それは長く続かなかった。 此処は殺戮の孤島であり、敵は仲間の内に巣食う鬼だけでは無い。 周囲への警戒を怠った隙に、飢えた狼が襲い掛かって来ても可笑しくは無いのだ。 「……烏月さん!」 「っ――――!?」 突如としてこのみが烏月を突き飛ばし、次の瞬間には銃声が鳴り響いていた。 ピシャリと鮮血が舞い散って、地面に倒れた烏月の顔へと降り掛かる。 烏月が顔を上げると、このみの左肩が赤く染まっていた。 「あ、つううぅっ…………」 「このみさん!」 烏月は素早く起き上がって、一目散にこのみの下へと駆け寄った。 怪我の状態を確認しようかとも考えたが、直ぐにそんな場合では無いと思い直す。 状況を考えるに、自分達が何者かの狙撃を受けたのは確実。 そして自分達は未だ生きている以上、次の一撃が間も無く襲い掛かって来るだろう。 「ふっ…………!」 烏月はこのみを抱き抱えて跳躍し、その一秒後には近くの木に銃弾が突き刺さっていた。 視線を銃声がした方へ向けると、五十メートル程離れた木の傍に、一人の男が屹立していた。 襲撃者――ツヴァイは武器をライフルから拳銃に持ち替えて、三度目の銃撃を行おうとしている。 このままでは、遠距離から良いように狙撃されてしまうだけだろう。 烏月は近くの木陰にこのみを降ろして、ツヴァイを迎撃すべく走り始めた。 「っ――――」 ツヴァイが引き金を引こうとした瞬間、刹那のタイミングで横にステップを踏んで、迫る凶弾を空転させる。 更にもう一度放たれた銃弾も、同じようにして回避した。 ティトゥスのように銃弾を切り払う、といった芸当は不可能だが、当たらなければ問題は無い。 銃と云う武器は、狙いを定めてトリガーを引く、という二動作を必要としている。 ならば――その二動作よりも早く、銃の射線から身を躱せば良いだけの事。 銃口の向きを見逃さない圧倒的な動体視力、相手が撃つ前に回避動作を終える尋常でないスピード。 鬼切り役である烏月は、その二つを持ち合わせている。 ツヴァイが再び銃弾を放ったが、烏月は既に銃の射線から逃れている。 目標を見失った銃弾は、近くの木へと突き刺さるだけだった。 確かな確信を以って突き進む烏月の目に、怯えの色は全く無い。 だが烏月にとって不幸だったのは、敵が只の素人では無いという事。 またもや鳴り響く銃声。 今までと同じように銃弾を回避した烏月だったが、その直後には驚きの声を上げる事となる。 「な…………ッ!?」 烏月が横に飛び退いた瞬間には、既にツヴァイの銃口がこちらの胸部を捉えていた。 ツヴァイの射撃方法は、一射毎に狙いを定めてトリガーを引く、などという生易しいものではない。 一度に数ヶ所へと狙いを定め、その全てを一息の内に撃ち抜く。 その早打ちを可能にする技量こそが、ツヴァイが最強の暗殺者たる由縁。 地獄から舞い戻った亡霊は、僅か一秒で横一文字に死線を描く――! 「くうぅっ!」 烏月は一も二も無く地面へと転がり込んで、何とか迫る死を回避した。 だがその無茶な回避方法は、闘争に於いて致命的なまでの隙を招く。 ツヴァイは追撃の手を緩めずに、絶好の的たる烏月に狙いを定めようとしていた。 だがそこでツヴァイの五感が、背後から何かが迫って来るのを感じ取った。 ツヴァイは否応無く銃撃を中断して、身体を後ろへと翻らせる。 「さっき撃たれた時、物凄く痛かったんだよ? だから――――おしおき」 ツヴァイの瞳に映し出されたのは、右拳を振り上げているこのみの姿。 小柄な少女の繰り出す拳は、普通ならば避けるまでも無いものだろう。 しかしツヴァイの身体は、本能に従って全力でその場を飛び退いていた。 次の瞬間このみの拳が振り抜かれて、進路上にあった木の幹が砕かれた。 「な、に――――?」 ツヴァイは倒れてくる木を躱しつつも、少女が振るった拳の威力に目を見開いていた。 だが、悠長に驚いている暇など無い。 そうしている間にも、このみはツヴァイの懐へと潜り込んでいる。 ツヴァイが気付いた時には、鉄塊のような拳が下から振り上げられていた。 「てやあぁぁぁっ!」 「…………!」 咄嗟に後ろへとステップしたツヴァイの鼻先を、恐るべき勢いの拳が切り裂いてゆく。 尚も追い縋ろうとしたこのみだったが、ツヴァイが着地と同時に銃を構えた事で、銃口との対面を果たした。 それでもこのみは上体を斜めに傾けて、すんでの所で銃弾から逃れていた。 「チィ――――」 眼前の少女の恐るべき反応速度に舌打ちしながら、ツヴァイは後ろ足で後退を続けてゆく。 先の一射で、自身の銃――コルトM1917が弾切れになったのは分かっている。 故にコルトM1917を鞄に仕舞い、代わりにニューナンブM60を取り出そうとする。 暗殺者が行うそれは相当に素早い動作だったが、鬼と化したこのみの速度には及ばない。 「駄目駄目、逃がさないでありますよ?」 ツヴァイが銃を構えるよりも早く、このみは再び間合いを詰め切った。 振り上げられる拳。 至近距離から放たれる拳は、今度こそツヴァイを打ち抜くだろう。 このみは勝利への確信と共に、一歩前へ踏み込んで――次の瞬間、大きくバランスを崩した。 「え…………?」 揺れる世界、九十度回転する視界。 このみは訳も分からぬ内に、緑の生い茂る地面へと叩き付けられた。 混乱する思考のままに足下を眺め見ると、そこにはマンホール程の広さの浅い穴。 それは、ツヴァイが予め準備していた落とし穴だった。 ――障害物が多い森の中では、狙撃は比較的近い距離から行うしか無い。 故にツヴァイは、反撃を受けた際の保険として、落とし穴を準備しておいたのだ。 地面を少し掘り返し、カモフラージュとして落ち葉や枝を上に重ねただけという、余りにも簡素な仕掛け。 だが、それで十分。 只の一度相手を転倒させる事が出来れば、戦況を覆すのは容易過ぎる。 「終わりだ」 倒れ伏すこのみの頭部へと、ツヴァイのニューナンブM60が向けられる。 用意周到な仕掛けが決め手となって、二人の勝敗は完全に決した。 数々の訓練と実戦を経験した暗殺者は、その技能を以って鬼の少女を凌駕した。 だがそこでツヴァイは銃撃を中断して、直ぐに横方向へとステップを踏む。 やはりというべきか、それまでツヴァイが居た場所を切り裂いてゆく剣閃。 「やらせない――!」 このみ達の交戦中に態勢を立て直した烏月は、背後からツヴァイへと斬り掛かっていた。 刀を用いた接近戦こそが、鬼切り役である千羽烏月の真骨頂。 名刀地獄蝶々を自由自在に振るって、一撃、二撃、三撃。 至近距離から振るわれる剣戟は、ツヴァイが銃を構える動作よりも尚速い。 ツヴァイも卓越した身のこなしで躱してはいるが、反撃にまではとても手が回らない。 接近戦を嫌ったツヴァイが後ろへ飛び退こうとするが、そこに追い縋る鬼切りの剣士。 「逃がすものか……っ」 距離が離れてしまえば、再びあの銃撃を掻い潜らなければいけなくなる。 先程はこのみのお陰で助かったが、次も上手く行くとは限らない。 故に烏月はここで敵を仕留める覚悟で、一気呵成に攻撃を仕掛けてゆく。 ダンと踏み込んで、下がるツヴァイを再び射程内へと捉える。 そのまま前進する勢いを乗せて、縦一文字の振り下ろしを繰り出した。 ツヴァイは完全には躱し切れず、肩に掛けていたデイパックの一つを斬り落とされた。 剣と銃、鬼切り役と暗殺者。 こと接近戦に限っては、烏月の方に大きく分があった。 しかし、仕掛けられている落とし穴が一つであるとは限らない。 ツヴァイは逃げながらも上手く烏月を誘導して、落とし穴の所にまで誘い込んでいた。 「くっ…………!」 烏月も警戒していた為、落とし穴に足を取られても、転倒するまでには至らない。 強引に態勢を立て直して、次の瞬間には襲い掛かってくるであろう銃弾から逃れるべく、斜め後ろに飛び退いた。 案の定飛来した銃弾は、烏月の流麗な黒髪を掠めるに留まった。 しかしその間にも、ツヴァイは後ろ足で後退を続けている。 烏月が再びツヴァイの方へと向き直った時には、両者の距離は二十メートル近く開いていた。 「このみさん、肩は大丈夫かい?」 「うん。痛いけど……腕が動かせなくなる程じゃないよ」 「そうか。念の為に傷口を確認しておきたい所だけど……先ずはあの男をどうするかだね」 肩を並べる二人の少女。 烏月はこのみと会話を交わしながらも、鋭い瞳で前方のツヴァイを睨み付ける。 敵は並外れた射撃技術を持っている上に、落とし穴のような仕掛けまで準備している様子。 接近戦に持ち込めば勝機はあるが、その前に敗れてしまう可能性も十分あった。 故に烏月は警戒心を最大限まで高めていたが、脅威を感じているのはツヴァイも同じ。 (……不味いな) 暗殺者は一つ大きく息を吐いてから、冷静に現状を分析する。 ツヴァイが烏月達を発見してから、狙撃を敢行するまでの間。 そんな僅かな時間では、簡素な造りの落とし穴を二つ仕掛けるのが限界だった。 そしてその二つを使ってしまった以上、もうツヴァイに残された手は少ない。 対する敵の片割れは、背後からの狙撃を察知してのける五感と、人間離れした膂力の持ち主。 もう片方は、非常時に於ける冷静な判断力と、並外れた剣の技量を併せ持った達人。 それでも一対一なら負けるつもりは毛頭無いが、敵は二人。 このまま戦闘を続ける事は、かなりリスクが大きいと云わざるを得なかった。 鬱蒼と生い茂る森の中、距離を置いたまま睨み合う三人。 そのまま暫く膠着状態が続いたが、やがて烏月が静かに口を開いた。 「……一つ問おう。君は羽藤桂という人物について、何か心当たりが無いか?」 この死地に於いても、烏月の最優先目標は桂を保護する事に他ならない 問い掛けると、ツヴァイは僅かながらに眉を動かした。 その変化を見逃さなかった烏月は、すかさず次の質問を投げ掛ける。 「……心当たりがあるんだね。 桂さんについて知っている情報があれば、詳しく聞かせてくれないか?」 「確かに心当たりはあるが、敵のお前にタダで教えるつもりは無いな」 それはツヴァイからすれば、当然の返答だった。 敵にわざわざ情報を教える必要など、何処にもないだろう。 そこで、これ以上会話をする必要など無いと云わんばかりに、このみが一歩前に足を踏み出した。 「聞く必要なんて無いよ、烏月さん。この人、殺し合いに乗った悪い人なんでしょ? ファルさんみたいに、嘘を吐いてるだけかも知れない。だったら今直ぐ殺しちゃった方が良いよ」 「このみさん……どうか、もう少し待って欲しい。桂さんについて、何かが分かるかも知れないんだ」 「だけど、この人はこのみ達を撃ったんだよ? この人の所為で、このみは肩を怪我したんだよ?」 悪鬼の侵食を受けている少女は、一度敵と見定めた相手に容赦しない。 眼前の男を排除すべく、人外の憎悪を膨らませてゆく。 それでも烏月は、何とかこのみを押し留めようとしていた。 「頼むから此処は引いてくれ。やっと掴んだチャンスなんだ」 「でも――」 「桂さんの生死に関わる大事な事なんだ。どうか……引いてくれ」 「……うん、分かった。烏月さんがそう云うなら、我慢する」 「……すまない、助かるよ」 渋々、と云った様子でこのみが引き下がった。 烏月はこのみに礼を云ってから、研ぎ澄まされた視線をツヴァイへと向ける。 「タダでは嫌だ、と云ったね。だったら逆に、どうすれば教えてくれるんだ?」 その質問を受けて、ツヴァイは少しの間考え込んだ。 元々ツヴァイとしては、狙撃で敵の片方を無力化した後に、もう片方からキャルについての情報を引き出すつもりだった。 最初から姿を現してしまっては、その後戦闘となった時に二人を相手しなくてはならないからだ。 だが既に狙撃は外されてしまった以上、今聞いてしまってもデメリットは無いだろう。 「お前達と同様、俺も人を探している。羽藤桂について話す代わりに、俺の探し人について教えて欲しい。 キャル・ディヴェンスって子を知らないか? 何故か名簿には、ドライとも書かれてあるが」 「…………ドライさん?」 答える声は、このみが発したものだった。 それは、ドライについて知っているからこその反応。 ツヴァイは直ぐに視線を動かして、探るようにこのみの顔を眺め見た。 「知っているのか?」 「うーんとね、ドライさんは――」 「このみさん、待つんだ」 このみが答えようとしたが、そこで烏月がすっと横に手を伸ばす。 「烏月さん?」 「貴重な情報を簡単に教える訳には行かない。 こちらが先に話したからと云って、あの男が桂さんについて教えてくれるとは限らないからね」 それは当然の懸念だった。 烏月達がドライについて知っている情報を全て話せば、ツヴァイにとって桂の情報を話す必要性は無くなる。 情報を一方的に聞き出した後、そのまま襲って来る、もしくは離脱するという事も考えられるのだ。 「なら、羽藤桂について先に話せという事か? それこそ冗談じゃない。 お前達を信用する理由が無い」 ツヴァイも、安易に自分が知る情報を開示したりはしない。 これは戦闘。 剣や銃を用いたものでは無く、情報を軸とした情報戦だった。 とは云え、このまま牽制し合っていてもキリが無い。 故に烏月は、とある提案を持ち掛ける。 「……だったら、こうしないか? 互いの探している相手について、どうやって情報を知ったのか。 その相手は何時、何処に居たか。どんな状態、どんな方針だったのか。この三つについて、一つずつ交代で話して行くんだ」 「つまり、お前達がキャルの居た場所や時刻について話したら、今度は俺が羽藤桂の居た場所や時刻について話す。 こういった形の情報交換を繰り返すという事か?」 「そうなるね。情報を小出しにしていくこの方法なら、お互いに損はしない筈だよ」 烏月の提案は、この状況に於いて最善手と云えるものだった。 互いを警戒するあまり、何の情報も得られないというのは最悪のパターン。 その点烏月が提示した方法なら、『情報の聞き逃げ』のリスクをある程度抑えたまま、情報交換出来るだろう。 「……良いだろう。但し、最初に話すのはお前達からだ」 「分かった。このみさん、まずはドライさんについて、どういう経緯で知ったのかを話してくれ」 交渉は成立。 烏月に促されて、まずはこのみが話し始める。 「このみがドライさんについて知っているのは、直接会ったからだよ。 場所は……まだ云っちゃ駄目なんだよね」 「ああ、その通りだね。では今度は、貴方が話す番だ」 「……俺が羽藤桂について知っているのは、電話で会話をしたからだ」 「次は――相手が居た場所と時刻だね。このみさん」 烏月が話を振って、このみとツヴァイが答えていくという形が続く。 双方共に騙し討ちや奇襲を狙ったりはしない。 探し人に繋がるかも知れない情報を、みすみす逃したりする筈が無い。 「このみがドライさんと出会ったのは、島に飛ばされた直ぐ後。場所は島の北にある教会だよ」 「……俺が羽藤桂と話したのは、第二回放送の直前だ。場所は、歓楽街の辺りに居ると聞いた」 「次は……その時の状態についてかな? ドライさんは、何処も怪我はしてなかったと思う。 吾妻玲二さんって人やアインさんって人を探してたよ」 「……そうか」 このみの言葉を聞いて、ツヴァイは内心ほっと胸を撫で下ろしていた。 どうして名簿上で、キャルの所にドライと書かれてあるのか分からなかった。 もしかしたら、自分の知るキャルとは別人では無いか、という懸念があった。 だが自分の事を探してくれている以上、本物のキャルであると考えて間違いないだろう。 何故キャルがアインについて知っているのかは疑問だが、それは後で本人に聞けば良いだけの事。 不安が一つ解消されたツヴァイは、情報の代価として口を開く。 「……羽藤桂は、現在アル・アジフという少女と一緒に行動しているそうだ。 この殺し合いを止めたいと云っていた。電話で話しただけだから、健康状態については分からないな」 ツヴァイは未確定情報である恭介については伏せたまま、自分の知る情報を口にした。 これで、互いの探し人に関する情報交換は終了。 主な情報の交換は滞りなく終わったが、このまま手を振ってお別れという訳にはいかない。 ツヴァイと烏月達は敵同士であり、情報交換さえ済めば命を奪い合うべき間柄なのだ。 しかし烏月は刀を構える事無く、更なる質問をツヴァイへと投げ掛けた。 「これで一通り、情報交換は終わったが……。一つ、聞いても良いかい? 貴方はどうして他の人間を襲っているんだ?」 「答える義務は無いな」 「……答えなくても分かるよ。キャルさんという人を守る為、だね?」 「…………」 ツヴァイは答えないが、この状況での沈黙は肯定と同意義だった。 確信を深めた烏月は、更に話を続けようとする。 脳裏に去来するのは、嘗て恭介が持ち掛けて来た協定。 『羽藤桂を保護する代わりに、自分達や直枝理樹達を襲わないで欲しい』と云った旨のものだ。 あの取引内容は、そのまま今回の状況に応用出来る筈だった。 「これから私達がキャルさんを見付けたら、保護すると約束しよう。 だから貴方は、私達二人と桂さんを襲わないようにして欲しい」 その提案はツヴァイにとっても、十分にメリットがある筈だった。 ツヴァイの最優先目的はあくまでもキャルを守る事であって、他の人間を皆殺しにする事では無い。 だがツヴァイは首を左右へと振って、烏月の提案を拒絶した。 「ダメだ、それだけじゃ足りない。キャルを守るという重要な役目を、他の人間になんて任せられない。 俺は今度こそ、自分自身の手でキャルを守り通す。絶対に……絶対にだ」 嘗てキャルは、ツヴァイが家を離れている間に殺されてしまった。 ツヴァイとしては、あの時の後悔はもう絶対に味わいたくない。 ならばキャルを目の届かぬ場所に置いておくなど、到底有り得ない話だった。 「……俺がお前の提案を呑むには、もう一つ条件がある。キャルを保護したら、刑務所まで連れて来てくれ。 時間は、第四回放送が行われる頃が良いか」 ツヴァイが刑務所を選んだ理由は、単純にして明快。 島の端にある刑務所は、位置的に考えて一番人が訪れ辛い施設だろう。 そういった過疎地を待ち合わせ場所にすれば、キャルが襲われる可能性は幾らか減らせる筈だった。 「分かった、その条件を呑もう。これで……取引は成立だね。 桂さんの外見的な特徴は――」 烏月はツヴァイの突き付けて来た条件を受け入れて、桂の外見的特徴について説明した。 その説明も直ぐに済んで、今度こそ話は終わり。 烏月達とツヴァイは互いへの警戒を解かぬまま、別々の方向へと立ち去ろうとする。 だが最後に、烏月はツヴァイに向けて一つの疑問を投げ掛けた。 「君は、キャルさんと出会った後はどうするつもりなんだ? キャルさんを優勝させる為に、他の人間を皆殺しにして、最後に自分も死ぬつもりなのか?」 そう問い掛けた烏月は、僅かながら期待を抱いていた。 もしツヴァイが嘗ての自分と同じように考えているのならば、説得出来るかも知れない、と。 事実、説得が成功する可能性はあるだろう。 主催者が優勝した人間を無事に帰してくれる保証など、何処にもありはしないのだから。 しかしツヴァイの答えは、烏月の予想とは大幅に異なるものだった。 「いいや、俺はキャルを優勝させようだなんて思っていない」 その言葉に、烏月の目が大きく見開かれた。 ツヴァイはそんな烏月に構う事無く、淡々と言葉を続けてゆく。 「こんな狂った事をやらせる連中が、約束なんて守る訳が無い。 優勝した人間が無事に帰して貰えるなんて、そんな甘い話は無いだろうな」 「……だったらどうして、他の人を襲うの? 私、分かんないよ」 疑問の声はこのみが発したものだった。 ツヴァイがキャルを守ろうとする想いの強さは、このみにも十分感じ取れたのだろう。 問い掛けるこのみの声には、少し前までのような憎悪は籠められていない。 純粋なる疑問の声に対し、ツヴァイはゆっくりと答えを並び連ねてゆく。 「あの神父の言葉に踊らされて殺し合いをする奴は、必ず居るだろう。そしてそういった連中が、表立って行動を起こすとは限らない。 外面では善人のように振舞いながら、裏では隙を窺っているかも知れないんだ。だから俺は、キャル以外の人間を皆殺しにする。 そうすれば、他の人間が何を企んでいても関係無い。キャルが殺されてしまう可能性を、確実に断てるんだ」 ツヴァイが主催者を信じなくとも、他の人間が全てそうだという保証は無い。 故に『キャルを襲うかも知れない人間』を殲滅して、キャルの安全を確保する。 それが、ツヴァイが積極的に殺し合いを行っている理由だった。 烏月達を今この場で殺さないのも、『キャルを保護してくれるかも知れない』というメリットが、デメリットを上回っているからに過ぎない。 「だけど、仮にキャルさんと合流出来たとしても、首輪にはどう対処する? この島から脱出する手段は? 貴方とキャルさんだけで、どうにかする目算はあるのかい?」 「そんな事はキャルを保護してから考えるさ。とにかく今はキャルを保護する事、そして他の人間を排除する事。 キャルを守る為には、この二つが何よりも大切なんだ」 「……迷いが無いんだね」 「ああ。迷いだなんて、そんな余分な事に意識を割いている暇は無い。 この手がどんなに汚れたって構わない。キャルを守る為なら、何だってやってやる」 烏月の問い掛けにも、ツヴァイはまるで動じず、揺るがない。 首輪の解除も、島から脱出する方法の模索も、自分自身の感じている罪悪感も、全ては後回し。 只キャルを守るという目的の為だけに、暗殺者は修羅で在り続ける。 「……最後に、貴方の名前を聞かせてくれないかな。私は千羽烏月だ」 「私は、柚原このみだよ」 烏月達がそう云うと、ツヴァイはくるりと背中を向けた。 ゆっくりとした足取りで森の中を歩きながら、凍り付いた声を洩らす。 「俺はツヴァイ。ただの……亡霊だ」 それで最後。 亡霊は歩みを止める事無く、静かに森の奥へと消えてゆく。 烏月達には、ツヴァイの背中が闇に飲まれていくかのように見えた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ツヴァイが歩き去った後。 烏月は口を閉ざしたまま、ツヴァイについて熟考していた。 (ツヴァイ……亡霊、か。恐ろしい相手だね) あの男は『人を殺す』という一点に於いて、恐らくこの島の誰よりも優れている。 無感情に的確な攻撃を仕掛けてくる姿は、正に殺戮兵器と表現すべきものだった。 協定のようなものを結びはしたが、決して油断は出来ないだろう。 烏月はそこまで考えた所で、横から注がれるこのみの視線に気付いた。 「どうしたんだい、このみさん?」 「一つ気になった事があるの。ツヴァイさんはさっき、どうしてドライさんの事をキャルって呼んでいたんだろうね?」 「名簿にはドライとしか書かれていなかったが……恐らく、本名か何かじゃないかな」 「……そっか。そうだよね」 烏月もこのみも、気付く事は出来なかった。 『ツヴァイに支給された名簿にのみ、キャルの名前が書き記されている』という事実に。 それは、ツヴァイと直接名簿を見せ合わない限り気付けない矛盾。 主催者の仕組んだ悪戯は、静かに運命の歯車を狂わせてゆく。 ひゅう、と森の中を風が吹き抜ける。 ツインテールを風に靡かせながら、このみは視線を地面へと落とした。 「ツヴァイさん……凄く悲しい目をしてたね」 「悲しい目?」 「うん。強くて鋭いけど……とっても悲しい目だったよ」 「…………」 烏月は答えないが、内心ではこのみの発言を肯定していた。 考えてみれば当然の事だった。 大切な人を守る為に、他者の命を悉く奪い尽くす。 それは、嘗て自分が完遂出来なかった修羅の道に他ならない。 その道を今尚歩み続けているツヴァイは、このみの云う通り、とても強く悲しい人間なのだろう。 同時に、烏月は思う。 (この人は――このみさんは、やはり人間として生きるべき人だ) 自分では気付けなかった、ツヴァイの秘めたる本質。 それに気付けるだけの何かを、このみは今も持ち合わせている。 鬼の侵食を受ける前は、自分などよりも余程豊かな心を持つ人間だったのだろう。 そんな彼女には、憎悪に囚われた鬼としての生よりも、人間らしい生き方こそが相応しい筈だった。 「烏月さん、私達も出発しよう?」 「ああ……そうだね」 暫く考え込んでいた烏月だったが、このみに促されて再び動き始めた。 戦いの際にツヴァイが落とした鞄を回収し、足を南へと向ける。 何はともあれ、急がなければならない。 先程ツヴァイと結んだ協定が有効なのは、恐らく第四回放送までだろう。 待ち合わせ場所でキャルとの合流が成し遂げられなければ、あの男は再び自分達や桂に牙を剥く筈。 このみの内に巣食う鬼についても、早い段階で対処しなければならない。 そして、何より―― (……桂さん) 自身の全てを懸けてでも守らなければならない少女、羽藤桂。 彼女の居場所が判明した。 ツヴァイが電話で桂と話してから、まだ三時間程度しか経っていない。 今から歓楽街の周辺を探せば、きっと会える筈。 そう。 きっと――会える筈なのだ。 「逢いたい……桂さん」 鬼切りの少女が洩らした呟き。 その一言は、紛れも無い少女の本心だった。 【D-4/森林/1日目 午後】 【吾妻玲二(ツヴァイ)@PHANTOMOFINFERNO】 【装備】:コルトM16A2(9/20)@Phantom-PHANTOMOFINFERNO-、スナイパースコープ(M16に取り付けられている、夜間用電池残量30時間)@現実 【所持品】:『袋1』コンバットナイフ、レザーソー@SchoolDaysL×H、コルト・ローマンの予備弾(21/36)、 ダイナマイト@現実×10、ハルバード@現実、小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、コルトM1917(0/6) コルトM1917の予備弾23、ニューナンブM60(4/5)、ニューナンブM60の予備弾10発 『袋2』支給品一式×5、おにぎりx30、野球道具一式(18人分、バット2本喪失)コンポジットボウ(0/20)、 木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD、ハンドブレーカー(電源残量5時間半)@現実、秋生のバット、桂の携帯(電池2つ)@アカイイト首輪(杏) 【状態】:疲労(大)、右手に小さな蚯蚓腫れ、右腕の骨にヒビ、頭部から出血 【思考・行動】 基本:キャルを見つけ出して保護する。不要な交戦は避け、狙撃で安全かつ確実に敵を仕留める。 1:棗恭介(井ノ原真人?)を警戒 2:理樹とクリスに関しては、情報だけは伝える。 殺すかは場合による。 3:烏月とこのみ、羽藤桂はなるべく襲わないようにする。 4:周囲に人がいなければ、狙撃した参加者の死体から武器を奪う。 5:弾薬の消費は最低限にし、出来る限り1発で確実に仕留める。 6:第四回放送の時点で、刑務所に居るようにする。 【備考】 ※身体に微妙な違和感を感じています。 ※時間軸はキャルBADENDです。 ※理樹を女だと勘違いしてます。 ※静留を警戒しています。 ※C-4採石場付近に、言葉と鈴の埋められた墓があります。 ※『この島に居るドライ=自分の知るキャル』だと、勘違いしています。 ※ツヴァイの移動先は、後続の書き手氏に任せます。 【D-3 森林・南部/一日目 午後】 【千羽烏月@アカイイト】 【装備】:地獄蝶々@つよきす-MightyHeart- 【所持品】:支給品一式×2、我埋葬にあたわず@機神咆哮デモンベイン、Love Spanner@CLANNAD、 アルのページ断片(シャンタク)@機神咆哮デモンベイン 【状態】:中程度の体力消費、身体の節々に打撲跡、背中に重度の打撲、脇腹に軽傷、右足に浅い切り傷(応急処置済み) 【思考・行動】 基本方針:羽藤桂に会う。守り通す。 0:歓楽街の周辺を捜索して、桂を探す 1:桂を守り共に脱出する、不可能な場合桂を優勝させる。 2:このみと行動を共にする。 3:このみの鬼を斬ってやりたい。 4:このみが完全に鬼になれば殺す。 5:キャル(ドライ)を見付けたら保護、第四回放送までに刑務所へと連れて行く 6:恭介、トルタに対する態度は保留。 7:クリス、トルタ、恭介、鈴、理樹は襲わないようにする。 8:なつきを探す。 9:ウェストからの伝言を大十字九郎に伝える。 【備考】 ※自分の身体能力が弱まっている事に気付いています。 ※烏月の登場時期は、烏月ルートのTrueend以降です。 ※クリス・ヴェルティン、棗鈴、直枝理樹の細かい特徴を認識しています。 ※岡崎朋也、桂言葉、椰子なごみの外見的特長のみを認識しています。 ※恭介・トルタが殺し合いに乗っている事を知りません。 ※ドクター・ウェストと情報を交換しました。 ※蛆虫の少女(世界)、ツヴァイを警戒しています。 【柚原このみ@ToHeart2】 【装備】:包丁、イタクァ(3/6)@機神咆哮デモンベイン、防弾チョッキ@現実 【所持品】:支給品一式、銃弾(イタクァ用)×12、銃の取り扱い説明書、草壁優季のくずかごノート@ToHeart2、鎮痛剤(白い粉が瓶に入っている) 【状態】:悪鬼侵食率30%、リボン喪失、小程度の体力消費、右のおさげ部分が不ぞろいに切り裂かれている、左肩に銃創(腕は動かせるが、痛みを伴う、倫理崩壊 【思考・行動】 基本行動方針:何を犠牲にしても生き残り、貴明と環の仇を討つ。 0:柚原このみのまま、絶対に生き残り、主催者に復讐を遂げる。 1:ファルと世界に"復讐"をする。 2:気に障った人間は排除する。攻撃してくる相手は殺す。 3:烏月と共に行動し、羽藤桂を捜索。その後に人間に戻してもらう。 4:ドライに会いたい 【備考】 ※制服は土埃と血で汚れています。 ※世界が使う“清浦刹那”という名前を偽名だと知りました。 ※第一回放送内容は、向坂雄二の名前が呼ばれたこと以外ほとんど覚えていません。 ※悪鬼に侵食されつつあります。侵食されればされるほど、身体能力と五感が高くなっていきます。 ※制限有りの再生能力があります。大怪我であるほど治療に時間を必要とします。 また、大怪我の治療をしたり、精神を揺さぶられると悪鬼侵食率が低下する時があります。 ※フカヒレのここまでの経緯と知り合いや出会った人物について把握済み。 ※烏月と行動を共にすることにより、精神状態はやや安定に向かっています。 ※くずかごノートには様々な情報が書かれています。現在判明している文は、 『みんなの知ってる博物館。そこには昔の道具さん達がいっぱい住んでいて、夜に人がいなくなると使って欲しいなあと呟いているのです』 『今にも政略結婚が行われようとしたその時、秘密の抜け穴を通って王子様は大聖堂からお姫様を連れ出すことに成功したのでした』 161 素晴らしく冴えたやり方 投下順 163 hope 161 素晴らしく冴えたやり方 時系列順 164 人として生まれ 150 絶望と救い、そして憎悪 (後編) 吾妻玲二(ツヴァイ) 178 めぐり、巡る因果の果てで(大人編) 152 生成り姫 千羽烏月 190 HEROES 152 生成り姫 柚原このみ 190 HEROES